居心地の良い店内で葱ラーメン!はな火屋に行ってみた
新宿で20年続くラーメン屋が移転し新装オープン
新宿西口の小滝橋通りを脇に入った場所で、20年近く営業を続けていたラーメン屋「はな火屋」が移転し、6月1日に新装オープンしました。移転といっても、前の場所から歩いて1分くらいの距離に移動しただけ。すぐ隣(同じビル)には、豚骨ラーメンの博多天神新宿西口店があります。移転前のお店に行ったことがあり、お店の雰囲気がどう変わったのか気になって訪問してみました。
シンプルな外観。以前は看板に「CHABUYA」(店主が修行していた有名ラーメン店「ちゃぶ屋」のこと?)と併記されていた記憶がありますが、新調したのか店名だけになっていました。
この店の良いところは、ラーメンの麺の量が選べること。並盛(150g)、中盛(200g)、大盛(225g)が同料金で、券売機のボタンもひとつのメニューに対して並中大で分かれています。
店内は、厨房を囲むようにL字のカウンターがあり、計9席。移転前あったテーブル席は廃止となったようです。白を基調とした内装は明るく、清潔感があります。以前より洗練された雰囲気で、入りやすくなった印象です。この時は、威勢のいい男性店員ふたりでのオペレーションでした。カウンターが高めなのですが、ラーメンができると、一人がどんぶりをカウンターに置き、もう一人がわざわざ席まで回り込んで客の前にどんぶりを下す、という連携プレーで提供してくれます。移転前からの常連客も多いのか、店員と談笑する姿もあり、アットホームな雰囲気が漂っていました。
注文したのは、「葱らーめん(850円)」の大盛。名前の通り、ネギがどっさり乗っており、他にチャーシュー1枚、メンマ、のり1枚がトッピングされています。醤油ベースのスープが黒光りしていておいしそう。。
実食。麺は中太ストレート麺で、つるつると啜れます。スープは懐かしい味わいながら、揚げネギの香ばしさと背脂の甘みが感じられ、飽きがきません。チャーシューはほろほろと崩れるほどの柔らかさ。シャキシャキ食感のネギは適度な辛みもあり、良いアクセントになりますが、ラーメン全体の味のバランスが崩れるギリギリの量です。寸止めの熟練の技を感じる一杯でした。
☞はな火屋 詳細
所在:東京都新宿区西新宿7-15-17
営業時間:月~金11:00~15:00、17:00~23:00
土・祝11:00~15:00、17:00~21:00 (日曜定休)
白身魚&キーマカレーコンボ!インディアンなカレー屋 FISHに行ってみた
六本木にあった名店が、新宿小滝橋通りの雑居ビルで行列をつくる
新宿西口の小滝橋通りに面する雑居ビルの2階に、行列のできるカレー屋「FISH」があります。
この店、もともとは六本木のアークヒルズで30年近く続いていた人気店。2017年6月に一度閉店しましたが、場所を変え、約一年前にここ新宿で復活しました。
店のオーナーは変わりましたが、インド人料理長とレシピは引き継いでいるとのこと。場所はわかりにくいですが、六本木当時からのファンや、噂を聞きつけたカレー好きが集まり、休日の昼時にはビルの階段が埋まるほど行列ができています。
この店の魅力は、インド本場の味と、メニューの豊富さ。1種類だけに決められない!というニーズに応えて、2~3種類を組み合わせられるカレーコンボが嬉しいです。今回はランチタイムに訪問。FISHの看板メニューであるキーマカレーに、白身魚のカレーを合わせた2種コンボを注文してみました。
白身魚のカレー&キーマ(1,300円)。コンボと言いつつ、白身魚の存在感がすごいです。付け合わせにゆで卵、玉ねぎのピクルス、野菜のサブジが乗せられており、ライスにはパパド(インド版クラッカーのようなもの)が刺さっています。ビジュアル的には満足。
実食。まずは白身魚のカレーから頂きます。白い見た目の通り、辛さ控えめでミルクとスパイスの香りが引き立っています。特にカルダモンが利いていた気がしました。白身魚のフライは衣が薄くふわふわです。味の濃いカレールーだと負けてしまうかもしれませんが、このミルクカレーにはぴったりです。次に、キーマカレー。鶏ひき肉を使っており、こちらもスパイスの香りをダイレクトに感じます。どちらのカレーも優しい味わいで、口に広がるスパイスの香りを楽しめる繊細さがありました。また、付け合わせも良いアクセントになっていて、特に、パパドを砕いてキーマカレーと一緒に食べると食感が変わって美味しいです。
一緒に行った友人は白身魚のカレー&MIX豆(1,300円)を注文。MIX豆カレーを一口もらいましたが、食感が楽しく、こちらも優しい味わいです。
店内はミントグリーンを基調とした色遣いのアジアンテイストな内装で、異国感満載。テーブル席と、窓に面したカウンター席があり、女性の一人客も多くいました。夜は「インド風屋台」をコンセプトに、本格的なインド料理が食べられるとのこと。ディナータイムにも行ってみたいです。
☞FISH 詳細
所在:東京都新宿区西新宿7-5-6
営業時間:ランチ11:30~15:00、ディナー17:00~23:00
1度来たら3度来たくなるラーメン屋!俺の空 新宿店に行ってみた
スタイリッシュな店内で3段階楽しめる濃厚魚介ラーメン
新宿大ガードから西新宿方面へ向かう青梅街道沿いにあるラーメン屋「俺の空 新宿店」。学生時代、高田馬場の人気店「俺の空」にはよく通っていましたが、ここ新宿店には入ったことがありませんでした。俺の空のメニューといえば、魚介豚骨のWスープの”豚そば”でしたが、最近”節そば”というものにモデルチェンジしたという噂を聞き、それを確かめるべく入店してみました。
高田馬場店と同じく、大きく店名が書かれたシンプルな看板とのれんが印象的です。中は、黒を基調とした内装で、照明を落とした雰囲気のいいスタイリッシュな空間。カウンターとテーブル席が各10席程度あり、ひとりでも複数でも入りやすいです。
入ってすぐ左手にある券売機でメニューチェック。たしかに、”豚そば”ではなく”節そば”になっていました。店によると、1回目は「掛け節そば」(ラーメン)、2回目は「浸け節そば」(つけ麺)、3回目は「和え節そば」(油そば)の順番で食べるのがおすすめ、とのことなので、まずは「掛け節そば」を注文することにします。
店員に食券を渡すと、カウンターに通されます。水は着席時に提供されますが、そのあとはセルフサービスのようです。卓上には粗挽き胡椒とフライドガーリックが用意されています。
10分弱で着丼。掛け節そば(830円)。鰹節が浮いていて見るからに濃厚な魚介スープです。麺はストレートでかなり細く、硬めの茹で加減。具は細かく刻んだチャーシューとメンマ、小さい海苔とネギのみ。シンプルではありますが、刻みチャーシューがスープと細麺によく絡んで、濃厚な味わいを演出しています。このスープに合わせるなら、一般的な薄切りチャーシューではなく、刻んでほぐれたものを使うのが最適解なのでしょう。とてもまとまりのいいラーメンです。
後日、2回目はこれ!だという「浸け節そば」を注文してみました。こちらは、トッピング全部乗せ(「俺の~」)です。
俺の浸け節そば(1,130円)。「俺の~」になると、鴨チャーシュー3枚、太メンマ4本、味玉がつきます。漬け汁は、掛け節そばのスープと同じく、中に刻みチャーシュー・メンマが入っているもの。麺の大盛は無料なので、大盛にしてもらいました(並盛は300g、大盛は450g)。掛け節そばが細麺だったのに対し、浸け節そばの麺は中太麺。スープは同じでも、麺の太さが変わるだけで、味わいも喉越しも変わります。比較をすると面白いです。
次に来店するときは「和え節そば」を食べてみたいと思います。同じベースのスープで3段階楽しめるラーメン、1度来たら3度来たくなります。
☞俺の空 新宿店 詳細
所在:東京都新宿区西新宿1-3-13
営業時間:11:00~22:30
老舗とんかつ店のカツカレー!王ろじに行ってみた
とんかつ発祥といわれる老舗で、名物カツカレーを食す
伊勢丹新宿店の裏手にある、とんかつ店「王ろじ」に行ってきました。この店の創業は大正10年(1921年)。100年近く続く、新宿有数の老舗です。とんかつ発祥といわれる店のひとつとして有名で、わかりにくい場所にあるにも関わらず、連日行列ができる人気ぶりです。店名には、”路地裏の王様になる”との思いが込められているとのこと。
知らなければ前を通ることすらないような立地で、外観も地味。ですが、平日でも12時を過ぎると店の外で順番を待つ人の列ができ始めるので、開店直後に訪問しました。
とんかつセットにも惹かれますが、名物メニューであるカツカレー”とん丼”を食べたいと思います。
飾り気のない店内はコンパクトにまとまっており、奥の厨房に沿ってカウンター席が4つ、テーブルが18席。地下にも12席ほどあるようです。席に座るとお茶を持ってきてもらえるので、とん丼を注文。カツを揚げるため少しお時間いただきます、と言われ、先に漬物だけ提供されます。その間にも続々と客が入店し、地下も含めてすぐに満席になってしまいました。スーツ姿のビジネスマンから外国人観光客まで、客層は幅広いです。店員は厨房とホールを出たり入ったり忙しそうにしていますが、目配りが行き届いている印象です。
15分ほど待ち、とん丼(1,100円)が到着しました。器と受け皿が一体化した個性的な容器に、3つにカットされたカツとカレーが盛られています。やや小ぶりなので、写真でイメージするほどのボリュームはなく、ぺろりと食べることができそうです。
実食。カツは薄切り肉を棒状に巻いたもののようで、かなりしっかりと揚げてあります。衣の歯ごたえが強く、ガリガリとした食感。一方、ミルフィーユ状になっている肉は柔らかいです。カレールーは粘度が高く、辛さ控えめ。このカツとよく合います。ごはんの量が多いので、余らないよう漬物を混ぜながらバランスよく食べきりました。
よくあるロースカツカレーとは別物ですが、だからこそのオリジナリティがあります。老舗の元祖カツカレーとして、これからも長く愛されるのだろうと思いました。
☞王ろじ 詳細
所在:東京都新宿区新宿3-17-21
営業時間:11:15~14:50、17:30~20:20(水曜定休)
【閉店】イタリアンまぜそばが新宿上陸!アジトイズム新宿ベースに行ってみた
大井町の有名店が新宿小滝橋通りにNewOpen
※現在は閉店
数年前ラーメン雑誌で知ってからというもの、食べてみたい!と思っていた創作まぜそばの店「ajito ism(アジトイズム)」。大井町の住宅街にあり、しかも土日は閉店しているため、なかなか行く機会がないまま時が過ぎていました。そんな店が、今年の4月末、新宿に支店をオープンさせたということで、喜んで訪問してきました。
「ajito ism shinjyukubase(アジトイズム新宿ベース)」。新宿駅西口から徒歩5分くらいの場所、ラーメン店激戦区の小滝橋通りにあります。入口が奥まっているため、少しわかりづらいですが、”ラーメンですか?パスタですか?アジトイズムです。”と書かれた看板が目印です。
もともとは某ラーメンチェーン店があった場所。居抜きのようですが、黒と白を基調とした内装に変え、シンプルにまとめています。女性も入りやすそうな雰囲気です。休日の昼間ですが、意外に客は多くなさそう。入店し、左手にある食券機でメニューを選びます。
イタリアン出身の店主が考案した創作まぜそばの数々。ピザソバ、カルボナーら、つけ麺ロッソ、、大井町でしか食べることができないと思っていたものが新宿にやってきてくれたのは嬉しい限りです。どのメニューも気になりますが、まずは、「TRYラーメン大賞」の汁なし部門で3年連続一位となった「ピザソバ」を食べたいと思います。
店員に食券を渡してカウンター席へ。「アンチョビとオリーブが入りますが大丈夫ですか?」と問われます。苦手な人にはトッピングから除いて提供するそう。きちんと聞いてくれるので安心です。店内には、コの字型のカウンターと2人用テーブル席があります。水はセルフ式で、水と氷が同時に出てくるタイプのウォーターサーバーでした。
卓上には、多国語で書かれたメニューの説明と、味変用の調味料が並んでいます。
ピザソバ(850円)。名前の通り、ピザのようです。サラミ、トマト、パプリカ、ピーマン、刻み玉ねぎ、フライドオニオン、ベビーリーフ、チーズ、黒オリーブ、アンチョビがトッピングされており、カラフルな見た目が楽しいです。魚粉が乗っているのが、唯一まぜそばらしいところ。よくソースに絡む太麺を、下から豪快にまぜてから口に運びます。
味は見た目通りピザ感満載。ですが、魚粉がピザと麺をつなぎ、まぜそばとしてのうまみを引き出しています。塊で入っているアンチョビはインパクト大きめ。後半、少しくどさを感じるようになりましたが、卓上調味料のカレー粉やタバスコを一振りすると、印象が変わって面白いです。麺をさっと食べ終えたら、店員に一声かけて、〆のリゾット(200円)を丼に入れてもらいます。卵とチーズとライスを丼の中でぐしゃぐしゃと混ぜ、ほんの数口で食べきりました。
ピザとラーメンの組み合わせという発想と見た目の華やかさとは裏腹に、万人受けしそうな味の食べやすいまぜそば。ピザソバ以外のメニューも気になるので、また行ってみたいと思います。
☞アジトイズム新宿ベース 詳細
所在:東京都新宿区西新宿7-9-13
営業時間:11:00~23:00(定休日:日曜)